高校美術の教科書検定で、美術家横尾忠則さん作の演劇ポスターが「不健全」として、教科書検定審議会の検定意見が付き、別の作品に差し替えられた。問題になったのは裸の女性の絵柄ではなく、虫眼鏡が必要なほど小さな文字で端に印刷された「私の娘展示即売会場」の文だった。 作者が思いを込めた作品を「娘」に例え、演劇会場で展示即売をすることを案内した表現だが「健全な情操の育成に必要な配慮を欠いている」と検定意見が付いた。「人身売買を思わせる」というのが理由だ。 横尾さんは「この程度の比喩(ひゆ)も受け入れず、重箱の隅のまた隅をつつくような検定は異常。日本の知性、文化のレベルを示すようで寂しい」と話している







